人類の永遠の願いと言えばやはり不老不死でしょう。
古代の歴史を紐解いてみても、不老不死の薬を探し求めたという権力者の話は世界中に残されています。
しかし何千年もの歴史の中で不老不死に成功したという記録もなく、やはり人である限りはいつかは亡くなる運命にあるようです。
とはいえ人の平均寿命は長い歴史の中で次第に長くなってきたこともまた事実です。
日本は世界的に見て平均寿命が長い国としても有名ですが、厚生労働省の調査によると2016年時点での平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳と世界的に高い数値となっています。
特に大きく寿命が伸びたのは1950年代に入ってからで、それまでは男女とも50代まで生きれば長生きとされるくらいの寿命でした。
織田信長による敦盛の「人間五十年」というのは決して大げさな言い方ではなかったということがわかります。
そこで気になるのは、今後どれくらいまで人間は生きることができるのかということです。
平均寿命以上に生きることができた人もまた世界中におり、ギネス記録によると2017年に亡くなったイタリア人女性のエマ・モラノさんが117歳と確認できる人類最高齢となっています。
伝説などではそれ以上に生きた人もいるという記録がありますが、中には真偽が怪しいものも多く、果たしてどこまでが本当の情報かがわかりません。
そこで疑問に思うのが、人類はもし十分に健康な状態で過ごすことができた場合、何歳まで生きることができるかということです。
英科学誌である「ネイチャー」に発表された研究によると、人間の体が生きることができる限界は125年となっています。
この根拠は遺伝子がコピーを作る能力は完全ではなく、年数が経過することにより限界を迎えてしまうということです。
その年数が125年ということで、110年以上までその能力を維持することができる人も10,000分の1程度しかいないとしています。
ただしこれは現在までの研究の結果なので、将来的に危険な病原菌を絶滅できる医療方法が確立されたり、より栄養状態のよい食生活を送れるようになればまた数字は変化していく可能性があります。
人類の平均寿命が飛躍的に伸びた理由の一つとして挙げられているのが抗生物質の発見です。
それが一般に普及する前までは先に説明したような50歳寿命が常識であったことを考えると、今後新たな発見により平気寿命が倍増する可能性も残されています。
注意をしたいのは、平均寿命が伸びたことと個人の寿命が伸びることは必ずしも一致しているわけではないということです。
私達は125年という限界の数字を持って生まれており、そのうち何年まで生きられるかはあくまでも個人の問題ということになります。