治験というとどのようなイメージがあるでしょうか。
開発されたばかりの新薬というようなイメージもあるかもしれませんが、治験薬は動物実験と臨床試験を終えた物であり安全性は高いですが、メリットとデメリットの両方存在します。
メリットとしてはまず新しい薬を試すことが出来、もしも治療法が無いような病気の人には希望になるかもしれません。
治験を受ける場合は、血圧測定などの基本的なバイタルチェックの他に、心電図にレントゲンと色々と詳しい検査を行いますので、精密な検査が受けられます。
これは人によってはメリットと感じる場合と、負担になりデメリットと感じる人がいるかもしれません。
治験薬は基本的にお金がかからず無料です。
治験募集サイトから応募すると、バイト代として、数日で大金をもらうことも出来ます。
手っ取り早くお金を稼ぎたい人には、大いにメリットとなるでしょう。
バイトとしてではなく、患者として病院に行ったときに使う場合は、1日数千円という費用が患者に支払われます。
そしてなによりも新しい薬の開発に関わることが出来ますので、その薬が認可されれば、自分が開発に関わったと胸を張って言えます。
デメリットとしては、販売されている薬ではないので、どのような副作用があるかはわかりません。
治験薬を使う場合は想定外の事も予想されるので、通常はいつでも対応して治療できる体勢の元で治験薬を使ってもらいます。
治験薬を使う日はスケジュールで決められているので、必ずその日に来なくてはいけません。
病院に数日間入院するようなこともありますので、スケジュールを圧迫されます。
患者として使う場合は、病院に毎週決まった日に来ないといけないようなこともあり、大変です。
スケジュールが対応できないと治験薬は使えないということになります。
患者として治験薬を使う場合は、来院する度に検査も詳細にいろいろと行います。
採血を何度も行ったりすることもありますので、患者さんの体への負担も大きいです。
通常は行わないような検査もすることもありますが、それも治験薬を使う一種の目的として行われます。
治験薬を使う場合に多いのが、治験薬用の新薬ともう一つは見た目が同じで成分が全く入ってないダミー薬を用意して使うことです。
こういうのを使用して、本当に成分の入っている方を使用した人だけ効果があるのか調べるのです。
2つ用意する場合は、どちらが本物の治験薬かは病院も患者もわからずに、製薬会社の人だけがわかるようになっています。
治験薬の実験ではプラセボ効果によって、成分の入っていないダミー薬でも効果があるというようなこともあるので、時にはその時の治験薬は効果無しと結論づけられることもあります。