テレメディスンとは遠隔医療のことであり、通信技術などを利用して遠隔地にいる患者を介護したりする技術のことです。
ビデオチャットで患者と医者が話すようなこともテレメディスンであり、この分野はアメリカが進んでいます。
アメリカではタブレットでアプリを起動すると、10分で45ドル前後で医師とビデオチャットが出来、病気の相談などが出来ます。
テレメディスンには2種類あり、一つは上記で紹介したとおり、映像や音声で通信して患者を診る方法です。
病院に行くことが難しい高齢者の患者や妊婦などに適している医療技術です。
もう一つは主治医と専門医が画像を使って助言をするなどの方法です。
たとえば、MRIなどの画像を専門医に送信して、治療方法の助言をもらうような使い方があります。
この技術が発達したことで、現在は病理医のいない病院でも手術が出来るようになりました。
複雑な病気を扱う病院や、離島や田舎にある病院などで役に立つ技術です。
テレメディスンはアメリカではどんどん発展していますが、日本ではなかなか浸透しない技術です。
日本では安価に治療を受けられますので、その制度などがネックになっており、浸透していっていないのです。
現在はスマホやタブレットなども人々に浸透しており、通信速度も昔と比べると格段にスピードが速くなりました。
日本でもテレメディスンを使う技術や環境は整っていますが、これから発展していく分野の技術となるでしょう。
タブレットなどを使う以外にも、ドローンなどが医療現場で活躍するようになるかもしれません。
ロボットは日夜進化しており、それは医療現場にも使われるようになってきました。
その一端としてあるのが遠隔手術であり、医師は手元のロボットアームを操作すると、患者のところにある手術用アームが動く技術も開発されています。
すでにda Vinciという製品として開発され、日本でも導入している病院が多いです。
細かい部分を手術するとなると、内視鏡などを使用して患者の患部を直接拡大して見ながら行うのが今までのやり方でした。
しかしそれでは手術医の神経も体力もとても使いますので、疲労しやすく大変です。
そこでda Vinciを使うとカメラによって映し出された患部をモニターで見ながら、離れたところのロボットアームを操作すると、患者の近くにある手術用アームも同じ動きをして手術が行えるのです。
所謂マスタースレーブ技術を用いた手術方法です。
da Vinciを使えば米に文字を書くような細かい操作も可能なので、複雑な患部の手術も行えます。
手ぶれ防止機能も付いていますので、多少手術医が手ぶれを起こしても大丈夫です。