疲労を翌日に持ち越さない、風邪などの病気を予防するなど、健康に日々を過ごすために「睡眠」は非常に重要な要素となります。
しかし、最近は睡眠時間が短かったり、眠りが浅いなど、良質な睡眠をとれていない人が増えており、一部の人は睡眠について深刻に悩んでいるようです。
睡眠の質が悪い状態が続いてしまうと、慢性的な疲労が蓄積され、体にさまざまな不調を招きます。
また、何より深く眠れないこと、すっきり起きられないことは、精神的にもとても辛いもの。
ここで、良質な睡眠とすっきりした目覚めについて考えてみましょう。
これは昔から広くいわれているので、ご存知の人も多いのではないでしょうか。
人は、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら睡眠をとっていて、レム睡眠は眠りが浅い状態、ノンレム睡眠は眠りが深い状態だといわれています。
夢を見ているのは、レム睡眠のときなのだそうです。
スッキリ目覚めるには、レム睡眠とノンレム睡眠の合間に目覚めるように意識するとよいとのことなので、ぜひ睡眠時間を調整してみてください。
レム睡眠とノンレム睡眠の切り替わりは、90分毎に行われています。
なので、睡眠時間を90分ごとに考えて、そのタイミングで起きるように目覚ましをかけるとよいということです。
例えば、90分は1時間30分なので、その周期で考えて、3時間や4時間30分、6時間といった具合で睡眠時間を確保します。
眠っている間が90分なので、寝付く時間などはまた別に設けてくださいね。
良質な睡眠を確保するには、寝付きをよくすることがとても大きな役割を果たします。
実際、眠りが浅いと感じている人は、寝付き自体がよくないという自覚がある人が多いです。
寝付きをよくするには、まず寝る前のTVやスマホ、パソコンの操作をやめること。
スマホやパソコンの「ブルーライト」と呼ばれる明かりは、交感神経を刺激し、眠りを妨げる原因となります
就寝1時間前にはこれらの操作をやめて、蛍光灯の明かりを消して間接照明にし、眠る準備に入りましょう。
そのほか、眠くなったときは迷わずベッドに入ってしまうというのも有効です。
夜なんとなく本を読んでいて、眠たくなったけれどもう少しだけ読んでしまおう、と眠りのタイミングを逃してしまうのではなく、眠気を感じたときにすぐベッドに入ることで、良質な睡眠を得やすくなります。
そのほか、眠る1時間前にお風呂に入ってゆっくり体を温めることや、就寝前のホットミルクも良質な睡眠に効果的です。
睡眠の質が悪く、疲れがとれないと悩んでいる人はぜひ試してみてください。