Watsonは人工知能でありIBMが開発しています。
有名になったのはJeopardy!というアメリカのクイズ番組で、人間と対戦し勝ったのが始まりです。
この対戦ではWatsonはネット接続せずに、独立して動き、長年膨大な蓄積されたデータを使い勝ったのです。
なにも娯楽番組にのみWatsonは使われているのではなく、その他の分野でも活躍が期待されています。
医療の分野では、たとえば癌患者のDNAを分析して、治療をより効果的にするような使い方や、また患者の治療方法に対する要望を受けて、それに対する効果的な治療はあるのかと検索するような使い方が想定されています。
人間並みの知能を得て、人間よりも精度なデータを活用できるなら、これから医療現場での活躍の範囲は広がっていくでしょう。
特に医療現場は、精密なデータを扱うことも多く、臨機応変に対応しないといけない場合も多いので、人工知能の活躍できる場は多そうです。
銀行業界ではWatosonを使うところが出てきており、シンガポールやオーストラリアの銀行で導入されています。
質疑応答をして、それを分析することで財務見通しを立てたり、顧客に対するアドバイスを行うなどの使い方がされています。
法務関係では、Watsonが法律に関係する質問の回答をするようになっており、差し迫った質問などはすぐに答えます。
ユーザーが質問すると、データベースを検索して、関連する法令を飲用して返答します。
シンガポールなどでいくつかの会社で使われています。
オンラインショッピングの分野では、顧客の購入サイクルを分析して適切な製品を提示するのに使われています。
コンバージョン増加やクリック数を減らすなどに役立っているようです。
同じような使い方でオンライン旅行代理店でも、顧客に適切なツアーの提示などに使われているようです。
人工知能の一例としてWatsonを紹介しましたが、やがて更に開発が進めば日本でも使われる日が来るかもしれません。
病院に行けばWatsonが相手するということもあるでしょう。
人工知能というと大がかりな場面で使われているように思えますが、今はあなたの身近にもあります。
それがiPhoneに搭載されているsiriであり、ユーザーの質問に対して的確に時にはユーモアに回答してくれます。
現在は人工知能というとスマホにあるようなsiriであり、Watsonのような一部の限られた部分でのみの使用となっていますが、今後はさらに使用部分が増えていくのは間違いありません。
やがて日常生活の中で、どこにでも人工知能を使った製品が溢れるような時代になるかもしれません。