頭には10万本もの毛が生えており、これが髪の毛と言われています。
日本人では10万本ほどであり、欧米人になると少し多く14万本ほどあります。
これは髪の毛の本数というよりも、毛根の数と言った方が良さそうです。
さて髪の毛はこれほど多くの本数が生えており、ファッションを形作ります。
髪の毛の手入れを念入りにする人も多いでしょうし、染めたりカットしてデザインする人もいるでしょう。
人によっては赤毛であったり金髪であったり白髪であったり、また太くて硬い人もいれば細くて癖毛になりやすい人もいます。
髪の毛の主成分はタンパク質から出来ており、キューティクルとコルテックスとメヂュラという3層からなります。
1日には個人差もありますが、0.3mm前後伸び、1ヶ月で1cm近く伸びることとなります。
髪の毛自体に寿命があり、通常は伸びてくればカットしますが、そのまま伸ばし続けても1m程伸びると勝手に抜け落ちます。
髪の毛は常にどこかの毛が抜けており、そしてそこから新しい毛が生えて、常に生まれ変わっているのです。
太さはこれも個人差がありますが、細いと0.05mm太いと0.15mmぐらいです。
髪の毛の太さを決めるのはコルテックスの量であり、この部分が多いと太くなります。
人は髪の毛の太さは年齢と共に細くなっていきます。
強度が強く髪の毛1本で、50g~100gもの物を持ち上げる強さがあります。
髪の毛の役割は、頭を保護する、老廃物の排出、感覚器官としての3つの役割があります。
髪の毛を触ればその振動が頭皮に伝わり、そして対象物を感知できます。
髪の毛には体内のカドミウムなどの不要物が取り込まれ、体内のこのような老廃物を排出する役割もあります。
髪の毛を分析すれば、その人がどのような栄養を摂取してきたかもわかるのです。
頭を保護するのはクッションとしての役割や、日光から頭皮を守る役割があります。
参考 : 髪の毛とは
1日に人の髪の毛は50本とも100本とも抜けると言われており、室内で抜け毛を発見することも多いでしょう。
食べ物などを放置すればすぐに腐ってしまいますが、髪の毛は放置しても腐るようなことは少ないように思えます。
もちろん髪の毛も有機物なのでバクテリアなどによって分解されるのですが、実は室内だと分解が進みにくく、およそ数十年しないと分解されません。
水の中では早くて半年、土の中だと早くて1年で分解されます。
バクテリアや微生物が多いところほど分解も早いのです。
しかし乾燥地帯にあれば腐りにくく、ミイラが何百年も原形を保っているのと同じように、髪の毛も砂漠などの乾燥地帯にあると、数百年は腐らずにそのままになります。