考古学研究をしているチームや団体はたくさんありますが、アメリカのとある団体で、なんと世界最古の水を発見したとして話題となっています。
世界でもっとも古い水が見つかったのは、カナダの「キッドクリーク鉱山」の中です。
地下なんと2.4kmの場所で見つかったとのこと、そこまで掘り下げる技術や労力は相当なものだと思います。
実は今回世界最古の水を発見した団体は、3年前にも同じ鉱山で古い水を発見しています。
そのときに発見された水は、15億年前の水だったとのことで、今回さらに地下を掘り下げたことで、25億年前の水を見つけることができたのだそうです。
水は、泥や微粒子などで濁りが出ることはあるものの、基本は無色透明の液体になりますので、一見見ただけではいつの水であるか、ということはわからないのではないでしょうか。
例えば今日、ちょっと汚れた川の水を透明の容器に入れたものと、2ヶ月前に水道水を透明の容器に入れたものを比較しても、どちらが古いか、ということは見分けがつきにくいですよね。
では、今回世界最古の水を発見した人たちは、どのようにしてその水が25億年前のものだと断定できたのでしょう。
今回採取した水を細かく分析してみたところ、ごくわずかではあるものの、ヘリウムやネオン、アルゴンといった成分が検出されたのだそうです。
これらはガスの一種で、水中に溜まっていくにはかなりの時間がかかるため、これらの濃度などを緻密に計算し、いつの時代の水なのかということを算出したとのこと。
素人にはわからないいろいろな計算方法があるのでしょうね。
ちなみに、水を発見したときの状況は、水たまりを見つけたというものではなく、かなりの量の水が湧き出ていたとのこと。
たくさんの水を採取することができれば、その後の研究もとてもしやすくなるのではないでしょうか。
水質調査において、なんと海水の8倍ともいわれる塩分濃度が検出されたそうです。
海水自体かなりしょっぱいので、その8倍といったら食塩を舐めるよりもしょっぱいのではないかと思います。
そのほかにもいろいろな成分が含まれているでしょうから、お味がかなり気になるところ。
せっかく見つけた世界最古の水を、記念に口にしたいという気持ちになりそうですが、飲んでも命の危険はないものの、決しておいしくはないそうで、研究チームで実際に飲んだ人がいるかどうかは定かではありません。
地球にはまだまだ未知の領域があると思うと、専門家でなくてもなんだかウキウキしてきますよね。
今後この水を調査した研究結果は、随時発表されていくとのことですので、その発表に期待したいと思います。